脳の取扱説明書「NLP」
2021/12/10
NLPとは?
Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略称です。アメリカで1970年代後半、「神経(脳)」と「言語(ことば)」と「身体」の相互作用によって、人間の行動が決定されるという基本概念に沿って、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによって体系化されたものです。
具体的には、心理療法で劇的な成果を出していた3人のセラピストの、ことばの使い方や無意識の活用の仕方を科学的に分析し、体系化し、誰でも実践、活用できるようにされたものです。
「脳の取扱説明書」とも呼ばれる、実用的なコミュニケーション心理学です。
▶︎脳の取り扱い説明書
「神経」と「言語」の相互作用が、われわれの思考や行動にどのような影響を与えているかを知る手がかりとなります。
▶︎コミュニケーション心理学
人とのコミュニケーションはもとより、自分自身とのコミュニケーションを取るためのスキルでもあります。
NLPの前提(1)
人はすでに
必要なリソースを持っている。
人は素質、経験、人脈、モチベーション、資金など、行動を起こすときに必要な資源(リソース)を持っています。また、誰かにできることなら、他の人(あなた)にもできるのです。あとは、やり方を知るだけです。
NLPの前提(2)
相手の今の反応が、
コミュニケーションの成果である。
コミュニケーションは一方通行では成り立ちません。相手や自分が受け取った量・内容や相手の反応から新たなコミュニケーションは生まれ、発展していきます。もし、相手の反応が望ましいものでなければ、違う方法を試せばいいのです。
NLPの前提(3)
相手のフィールドに入る。
コミュニケーションをうまく行うには、相手の考え方や価値観(相手の地図)を尊重することです。
NLPの前提(4)
心と身体は、
一つの有機的システムである。
心と身体はつながっています。どちらかに支障が起きれば、片方にも支障が生じます。
NLPの前提(5)
失敗はない。
あるのはフィードバックだけ。
脳は失敗を認識しません。
望ましい結果を得られなかったとしても、プログラムにおいては成功しているのです。
それを「失敗」と捉えるのではなく「フィードバック」と捉えることで、より望ましいプログラムヘとつなげていくことができるのです。
NLPの前提(6)
うまくいかなかったら、
別のことを試してみる。
柔軟性は大切です。うまくいかなければ、フィードバックを行い、そのあとで別の選択を試せばよいのです。
NLPの前提(7)
問題・制限とは、
絶好のチャンスである。
「問題」「制限」は、そのときは自分の行動等を阻害するもの、ハードルと感じるかもしれません。しかし、長い目で見ると自分自身を成長させる「機会」となっています。
NLPの前提(8)
すべての行動には
肯定的な意図がある。
私たちの行動には、すべて何らかの肯定的な意図があります。どんな行動であっても、その人にとって必要な何らかの目的や理由があるのです。