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<第20章>スピーカートレーニング

 

スピーカーの3つのタイプ

話し方。日頃どのような意識をお持ちでしょうか。スピーカーを特徴と目的によって次の3つのタイプに分類しました。あなたにはどのタイプのスピーチが求められますか?

1.アナウンサータイプ
感情を盛り込まず、「ゆっくりと」、「正確に」、「解りやすく」、「正しく伝える」、「心地よく伝える」。 伝える内容が決まっている場合には、内容にリンクした話し方や好感度が重要。

2.プレゼンタータイプ
商品やサービス情報の紹介や問題提起を行うセミナー等はこのタイプです。 「伝えること」から、「描かせること」、「気付かせること」「アドリブ」に対するスキルが必要。

3.クローザータイプ
参加者に行動を促す、着地点に導く、クロージングを目的としたスピーカーはこのタイプです。

営業コミュニケーションにおいてはクロージングが最終目的です。そのプロセスで聞き手を理解させるレベルから本気にさせるレベルにするには、情熱、熱量、エネルギーが必要です。商品/サービスの利益や可能性を描かせること「導き」が重要とお伝えしてきました。クロージングへ導く話し方のポイントをトレーニングするのがこの第20章です。「感情」、「思い」、「温度」を届ける為のスピーカートレーニングに取り組みましょう。

スピーチを盛り上げる7つのポイント

照れを手放す

どうしても、照れたりあがってしまったりすることはありますが、それが極端すぎると会場の雰囲気まで悪くします。照れやあがりの原因は「勘違いからくる自意識過剰」です。自分が思っているほど聴衆は期待していません。言い訳やエクスキューズから入らない事も大切です。「突然の指名により」「慣れていないので」「上手く話せるか分かりませんが」など、言い訳からスピーチに入る人を見かけますが、おススメできません。

3語の法則

「テレビ、冷蔵庫、洗濯機」「薄くて、軽くて、高性能」「優しくて、誠実で、気が利いて」「営業、セールス、コミュニケーション」 接続詞を入れず3つの単語や単語、事例を並べると、言葉の流れ、聞き心地のいいリズム、テンポが生まれます。また、強調され深く入る表現にもなります。

間と抑揚

言葉が続かず間が空いてしまうと焦ります。しかし聴き手にとってはいいインパクトになっていたりします。次の言葉が飛んで言葉を失っても慌てずに、あえて間を取っている体裁で落ち着き堂々と続けましょう。たっぷりと間や抑揚を付けることでインパクトを与え情熱的なスピーチになります。

スピーチの組み立て

プレゼンテーションでは先に結論やゴールの概略を冒頭に伝える方が、聞いている側にはわかりやすいです。今日の話にはどんなメリットがあるのか、それに関心のある人や求めている人にはアンテナが立ちます。話の行き着く先がわからないまま話を聞き続けてもあまり耳には入りません。
「いまから、聞き手を飽きさせないスピーチの組み立てについて話します。」

アクションとアドリブ

直立不動で淡々と話すよりも、スピーチの内容によってはアクションをオーバーに盛り込むのも効果的です。「大きな鳥が」と腕を羽のように大きく振りながら話されると、想像してしまいませんか?場の雰囲気を高揚させるためには、参加者にさまざまな投げかけをしながら引き込んでいくのも効果的です。その場合、答えてくれるのを待っていて時間が開きすぎるとかえってしらけますから、ごく簡単な質問にするとか、答えは無視して進めるなど、工夫が必要です。

話の脱線

どんなに関心がある話でも、人間が集中して話を聞き続けられる時間はそんなに長くはありません。時には意図的に話を飛ばしてまた戻す、など聞き手を刺激することも必要です。

スピーチ、セミナーの締め

そのスピーチやセミナーの目的にそって、次のアクションを促すことが重要です。「アンケートにご記入ください」「ご質問はお手元の用紙にご記入ください」「サンプルをこちらで受け取ってください」「この後の個別相談会へどうぞ」等です。司会者がいる場合は話す分担も打ち合わせておくとよいでしょう。

 

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